UR借り上げ復興住宅訴訟について

UR借り上げ復興住宅に関する訴訟について、6月から再び和解協議を行ってきましたが、今月25日、誠に残念なことでありますが、裁判長の判断により和解協議が打ち切られました。対象者の皆様には、現在お住まいのところから徒歩数分のところにあるバリアフリー対応の市営住宅などを提示させていただき、転居時期についても体調に十分配慮することなどを説明させていただき、重ねて全員でなくても個別にでも和解できないか提案してきましたが、誠に残念ながらご理解をいただけませんでした。

和解協議は打ち切りとなりましたが、今後、対象者の皆様のご希望があれば、話し合いの場を設けたいと考えています。

常々申し上げていることですが、私は今も、市長選挙の前と変わらず、対象となる方々に寄り添った対応をしたいと考えています。一方で、「継続入居のみが解決策」と主張されると、それは行政の原則に鑑みて、受け入れられないといわざるを得ません。つまり、この対象者の方々だけに継続入居を認めますと、すでに転居された方々や、今後の転居をお約束いただいている方々との公平性が保てず、行政としては、とりえない選択肢と判断したところです。本件は、選挙前から、行政と住民の間で、例えるならば、糸がもつれてしまったような状態にあったと考えています。それは、単に制度上の問題だけでなく、感情の問題、気持ちの問題も大いに関係していると考えておりました。

よって、私としては、行政としてできうる範囲の中で、もつれた糸をどう解きほぐすか、そこに思いを馳せながら、直接対象となる方々と向き合い、解決策を模索してきました。その中で、今、この時点で市長のバトンを引き継いだ身として、取れる選択肢が限られているということも、とても重要な現実でもあります。さまざまなご意見やご批判等あることと存じます。そうしたことも含め、今後、市長として対応してまいりたいと存じます。

2018年7月27日

西宮市長  石井登志郎