予算編成方針を発表しました

本日、来年度(平成31年度)の予算編成方針を庁内に伝達しました。

主なポイントは、来年度は、「創造的な市政運営に資する仕組みづくりをスタートするための予算に重点を置く」、ということです。

具体的には、

・市民の声に積極的に向き合う仕組みづくり

・市職員が積極的に新しく創造的な仕事に取り組める環境づくり

・長期的に合理的な資源配分を行うための計画づくり

について、取り組むための予算を策定するという方針を示しました。

予算編成方針は、ほぼすべての自治体において夏から秋において示されます。本市においても毎年示されてきたところですが、一般的には子育てや福祉などの具体的な施策への言及がされるようなイメージがするものです。また、私にとっても、選挙で掲げた公約を可及的速やかに実現、改善を期すことは、当然の責務です。子ども子育て政策の前進、文教住宅都市である西宮市の魅力をどう高め、日本の課題、世界の課題解決にどう貢献するか、これが本質的なミッションです。一方で、子育て、教育、福祉、まちづくりなど、あらゆる政策を前進させるためには、そのための予算はもちろんですが、体制を整えることも不可欠です。半年間、市政運営を担う中で実感したのは、今の西宮市政に新しい政策を加えることは、いまある巨木に次々と接ぎ木をするようなものではないかと思うに至りました。無理に新しい木を接ぎ木しても、巨木には馴染まない可能性が高いという意味です。つまり、新しい政策を受け入れる素地をしっかり整えてからの方が、スムーズにことが運ぶと感じています。急がば回れ的ではありますが、ご理解いただければと思います。

この方針に沿って来年度の予算案を各局に指示したところですが、同時並行で、今年度まで毎年行われてきた事業の評価を実施することや、補助金の内容等を精査し、来年度の予算編成をしていこうと考えています。

ただ、膨大な額の予算ですから、当然に私一人でできることはとても限られる訳で、ここに外部識者の知恵を借りるとともに、市役所内部から予算のあり方を改善できるような仕組み、雰囲気、体質へと持って行きたいと思っています。

市長の仕事はとにかく「決めること」の連続です。決定をするには、しっかりと現場を知って、今の施策がどのような背景で進められてきたのか、咀嚼する必要があります。市長として腰を据えて仕事をするには、まずは水に慣れてからでもよいではないかとの声もたくさんいただきましたが、「決める」シーンが次々とやってくる中で、じんわりと水に慣れるのを待っていられるものでもありません。

そうした中で心がけているのが、とにかく現場に出ていくことです。公約には「市長が一番アクティブ!」とした項目の中で、「ウィークリー現場訪問」として、基本的に最低週に一回、市長が現場に赴くことを掲げています。議会開会月などどうしても出れない週もありますが、だいたい年に50回以上は色々な現場に行き、そこでの課題をヒヤリングすることはもちろん、課題が顕在化していなくても、空気感を感じることでその地域の感覚を掴んだり、地域の人と顔を合わせていくことで、オープンな市政の雰囲気を出して行ければ、と考えています。市の施設は当然ですが、地域のお祭りや行事にも積極的に出向き、また、市外の先進的な事例についても貪欲に赴いています。こうした「現場感」を大切にして、よりよい西宮市を作って行くような判断を積み重ねていきたいと思います。

4月15日の市長選挙に当選してから半年が経過しました。この半年は、とにかく慣れることに精一杯で、十分に情報発信もする余裕もないまま過ぎ去って行きましたが、今後は市長・石井登志郎として、そして政治家・石井としろうとしての発信に励んで参りたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いします!

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