年頭の仕事始め式における挨拶

本日一月四日、西宮市役所において仕事始め式が行われました。また続いて教育委員会の仕事始め、社会福祉協議会の仕事始め、午後には中央病院での仕事始めのそれぞれ式典に臨みました。

私から申し上げたのは、(それぞれニュアンスは異なりますが)今年を将来に向けた仕込みの一年にしていこう、というようなことです。私自身にとって、市長として迎える初めての新年ですから、色々と新しいことを進めていきたいという思いは強くあります。一方で、まちづくり、人づくり、役所の文化づくりなどどれをとっても、一年や二年で大きな成果が出るようなものではありません。故に、あえて申し上げたのが、地に足をつけて、揺るがない市の理念である『文教住宅都市』を作り上げるための礎を、再構築するような一年にしましょう、と申し上げました。

その上で、大切にしたいのが、市民との協働であり、シチズンシップ(主体的にまちづくりに関わろうとする意識)の醸成である、とも申し上げました。行政はいわゆるサービス産業ではありません。サービス産業とは、対価に応じてサービスを提供するものですが、行政は公共の利益のために、全体に奉仕をするものです。もちろん、「行政サービス」という言葉が市民権を得ていることからも、行政にはサービス要素があることは否定しませんが、本質的には、行政の役割と、サービス業とは異なるものと考えています。行政の役割は、民間業者が提供できないものであり、個人で賄わないことを行うことにあります。ただ、それは市役所などの行政機関が提供する以外にも様々なケースがあってよく、自治会やNPOなどの団体が果たしていくことも、当然に想定されるべきものです。市民の社会への参画意識が高まることによって、様々な行政ニーズが満たされ、社会全体の質も高まっていく、そう考えられると思います。そうした市民意識こそが、シチズンシップなのです。

年末から年始にかけては、沢山の行事に出向いて、多くの市民の皆さんと触れ合う機会に恵まれます。こうした機会を通じて思うのが、市民の町を良くしていこう、という思いは、とても強いものがある、ということです。その力を信じ、託し、共に歩んでいける西宮市へ。これが私の目指す、自治の姿です。

本年も旧に倍するご指導、ご鞭撻をお願い申し上げ、新年にあたってのご挨拶と致します。

2019年1月4日 西宮市長 石井登志郎