平成31年度 予算成立にあたって

本日、3月議会が最終日を迎え、私どもが提案した諸議案がすべて承認いただき、閉会を迎えることができました。特に来年度予算が無事に成立したことは、大きなヤマを越えることができたと安堵しております。多岐にわたる予算でありますが、特徴的なところについて、その一部をお知らせいたします。

まず、西宮市にある県立と市立の両公立病院を統合するための関連予算を盛り込み、議会承認をいただくことができました。県議会においても同様の関連予算が承認されましたので、県市双方において、当局とともに議会側も統合に向けて歩むことが確定しました。実質的に市が保有するアサヒビール西宮工場跡地に、2025年を目標に整備を進めることとなり、本市の医療環境向上につながるように、仕上げていきたいと思います。
また、市民の皆さんが安心して快適に過ごせるためのまちづくりについても、次のような政策に関連した予算を計上いたしました。
防災の強化は、本市においても大きな課題です。昨年は大変な災害が多くあった年でしたが、昨今の大規模災害から得られた知見を踏まえ、地域防災計画及び災害時職員行動マニュアルの大幅な見直しを行うこととします。また、地域での公助を支える目的で、地域避難支援制度における補償制度を新たに設けます。さらに、聞こえにくいとの声もいただく防災スピーカーに高性能スピーカーを導入するとともに、緊急告知ラジオのさらなる普及に向けた補助拡大を行います。
日々の暮らしに欠かせない自転車の、より安全で安心な利用環境を作っていくための計画策定にも取り組みます。電動自転車の普及や、スマホながら走行の課題など、最近顕在化した課題への対応も必要です。また、自転車利用のルールの周知やマナー向上なども、全市的な課題です。自転車走行区間の整備などハード施策に加えて、安心な環境づくりに向けた取り組みが本格化します。
障害者の理解が促進するように、障害のある人への手助けができる「あいサポーター」の養成を行うとともに、レストランなどが障害者への配慮として手すりやスロープなどの設置をする際、費用の助成を行います。引き続き多様な観点から政策を見直しながら、より暮らしやすいまちづくりにむけて、取り組んでまいりたいと思います。

次に、子ども子育て支援のうち、本市の懸案課題である待機児童対策についての応急処置として、やむなく認可外保育施設を利用する保護者に対しての支援を、大幅に拡充することとしました。補助上限額(0-2歳児は55,000円、3-5歳児は50,000円)までの利用料の認可外保育施設を利用される方であれば、認可保育所に通うのと同等程度の負担で認可外保育施設を利用していただけるような制度です。
また、増加する不登校児童生徒の適応指導教室を拡充すべく、休園した鳴尾北幼稚園跡を活用して、対応にあたります。障害のある子どもに合理的配慮が提供できる体制を拡充していくために、31年度からは市立幼稚園に保育支援員の配置や小中学校に介助支援員の配置とともに、医療的ケアが必要な子どもが増加するのに対応すべく、看護師の増員も行います。
子育てに奮闘するお母さん(お父さん)を支えるために、子育てひろばや子育てコンシェルジュの拡充を行うとともに、子育てひろばのない地域を中心に、移動児童館の回数や新たな開催場所を増やすなどの拡充を行います。
学校教育においては、私の公約でもある「コミュニティ・スクール構想」に向けて、現在の教育連携協議会を発展させる形での実現を目指して、推進していくための関連予算を計上しました。地域や社会の皆さんがより学校教育を支えていただける環境を作っていきたいと思います。また、平成32年度に新たに生まれかわる西宮浜小中一貫教育推進事業についても、関連予算を計上し、これから特色ある学校づくりに向けて、準備を加速化していくこととなります。
さらに、放課後の子どもの過ごし方についても、新しい一歩を踏み出すこととしました。子どもが放課後に学校で伸び伸びと過ごせる環境をつくるために、まずは2校において新方式を実施します。これによって、留守家庭児童育成センターの待機児童問題や児童館の偏在などの課題を解消に向けて進めていけると考えております。

こうした事業を着実に進めるために、業務執行体制の不断の見直しは不可欠です。そうした中、行政改革に関連する予算としては、庁内業務を効率化するために業務内容やプロセスを分析していくための取り組みを行います。また、システム操作自動化ツール(RPA)導入による業務改善にも取り組むとともに、市域に点在する公共施設について、次々と老朽化が進み更新時期を迎えるにあたり、長寿命化や集約化、転用、廃止などを含めた保全再編計画の策定にも取り組んでまいります。

以上、予算に関わる中で、その一部をお示しさせていただきました。当然、ここに書いてあることがすべてではありません。ここに示した予算項目、市の施策についても、担当職員とともに全力で向き合い、より質の高い文教住宅都市・西宮市を目指して、一日一日を大切に、取り組んでまいりたいと存じます。

議会閉会後、今任期で勇退をされる中川經夫議員に、私から花束をお渡しいたしました。中川議員とは、私が市長になる遙か以前から折に触れてご指導いただいており、市長就任後も、波高い議会運営の中、温かい眼差しで大所高所に立ったご助言を賜ってまいりました。中でも、次世代の育成、子どもの健やかな成長に対しての熱い思いや、スポーツ政策に対する市政へのご貢献は多大なものがあり、感謝の思いでいっぱいです。こうして花束をお渡しできたことは、とても光栄なことでありました。

議会の皆さんには、4月の就任以降、いろいろなご意見を頂戴しました。ともに市民に選ばれ、市民に向き合う立場として、厳しい意見もありましたが、西宮市をよくしていこうという思いを共有する皆さんと議論を交わさせていただけたことは、私にとっても大きな収穫でした。これから市議会議員選挙に向かわれますが、ぜひご奮闘いただき、市民の声をたくさん吸収して、市議会に戻って来られることを期待申し上げます!

市民の皆様に対しまして、この予算をはじめとした執行方針について直接ご説明させていただくとともに、多様なご意見いただくための機会として、新年度においても広聴会の開催を5月に計画しております(詳細改めてご案内します)。市民の皆さんがより市政に参画いただけるよう、取り組みも進めてまいる所存です。今後とも西宮市政へのご理解をどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成31322
               西宮市長  石井登志郎

写真は、本日の議会終了後、中川經夫議員に花束をお渡ししているものと、今週の活動の一端をご報告かねて。今週は、市立用海小学校卒業式、市立名塩・小松・高須西幼稚園の卒園式&休園式、市立高須西・高須東保育所の視察、高須の森保育園竣工式、大学交流センター理事会など、教育保育三昧でした。