新型コロナ 中長期戦となる第6波 社会をまわしつつワクチン加速へ

【感染者数は横ばい 高齢感染者が増加し、病床はひっ迫】

2月中旬に入り、少し感染者数が減少しかけたように思えましたが、昨日2/23は477人、休み明けの今日2/24も298人の新規感染者数と、感染の高止まり傾向が出ています。その中でも、高齢者と10代未満の感染数が増えており、特に高齢者は施設でのクラスターなどが連日報告され、そこから症状が重くなる方も出てこられるため、心配な状況が続いています(1月感染者数6,537人のうち高齢者は13%→2月感染者数11,319人のうち高齢者は16%)。

病床使用率も兵庫県は70.8%と高く、これはあと3割近く空きがあるのではなく、実際には医療関係者にも感染が広がっており用意した病床での受け入れがすべてできるわけではないので、実質的にはほぼ満床、ベッドが空いて初めて次の患者を受け入れることができる、という状況と報告を受けています。感染が先行した沖縄県などの事例を見ると、感染数のピークから2,3週間後経った病床ひっ迫は深刻で、西宮市や兵庫県はまさに今そういった状況にあります。

これに加え、オミクロン株亜種(BA.2)の市中感染が大阪など各地で確認され、警戒を続けなくてはならないことに変わりはありません。市としては中長期での対応を念頭に、保健所の対応をしていきたいと考えております。

【ワクチン3回目接種の加速、5-11歳への接種は基礎疾患のある方から】

 こうした中でひとつの対処策として有効なのがワクチン3回目接種の加速です。ワクチンを打ったら絶対にかからない、というわけではありませんが、重症化抑止も期待できるので、高齢者の方は特に接種を受けていただきたいと考えています。

西宮市では年初より高齢者施設での接種を開始し、先般より、これまで接種を受けられた全ての市民の方を対象に、2回目接種との間隔を6か月として予約を受け付け、接種券の発送も前倒しをして対応してきたところです。また、県の大規模接種会場を西宮北口へ誘致し、接種を受けたいと考える市民に可能な限り応えられる体制を作ってきました。現状では西宮市の3回目ワクチンの高齢者への接種率は一週間前の16日時点で27%ですから今はすでに4割近くに達しつつあると考えられ、順調に推移しています。

 また、新たに薬事承認され、3月から始まる5-11歳へのワクチン接種については、努力義務ではなく、あくまで保護者の判断による任意接種となりますが、市としては対象となる方に選択肢を示す必要があり、接種券を2月25日に発送することと致します。まずはどれだけのニーズがあるかもわからず、国からのワクチン供給量も限られているため、市内の小児科を標榜する医療機関を中心に接種を行っていただくこととしています(市ホームページに一覧を掲載中)。接種予約は接種券が届き次第、各医療機関で行えますが(ただし、市予約システムでの受付は3月3日から)、3月6日までは慢性呼吸器疾患、先天性心疾患など、重症化リスクの高い基礎疾患を有する方の優先予約期間とします。10歳未満の感染者が増えているのは事実であり(1月感染者数6,537人のうち10歳未満は12%→2月感染者数11,319人のうち10歳未満は16%)対象となる方は市ホームページ等で接種のメリット・デメリットを確認いただき、ご判断いただければと思います。

この週末も寒かったですが、日に日に春の気配も感じられるようになってきました。厳しい日々が続きますが、春の到来とともに、心さわやかないつもの日常が戻ってくることを願うものです。我々も頑張ります!

夙川沿いの松風公園にて。松が美しいですね!

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