市長コラム 2024年(令和6年)3月おかげさまで てくて句歳時記 20句目まで到達しました

 一昨年6月から、市政ニュースに月に一度掲載しております、「石井市長のてくて句歳時記」が、この3月号掲載分で20句目を迎えることができました。私がこのコーナーを始めようとしたきっかけは、魅力的な歴史やスポットがいっぱいの西宮市のことを、もっと市民の皆さんに知ってもらいたい!、という気持ちからです。私は立場上、市内各所に赴き、仕事を通じて様々な歴史やできごとについて知る機会があるのですが、「そんなことがあったんだ!」「こんなに素敵なスポットなのだから、もっと知ってもらいたいな!」と思うことが多々あります。地域の人から教えていただくことも多く、こうして見知りしたことを、市民の皆さんに共有できたらよいなと感じていたところ、ちょうど市政ニュースにスペースも取れ
ることになり、単にコラムを書くだけではなく、俳句にすることでよりつかみを強くしようと考え、スタートしました。

 広い西宮市内のそれぞれの魅力を伝えるために、なるべく地域の偏りがないように心がけ、時期や季節も意識しながら、毎月俳句と文章を書いております。市民の方から、「本当にあなたが書いているの?」と聞かれることも一度や二度ではないですが、ネタ出しや俳句の原案は、本当に私が書いています。ただ、私の書いた俳句の出来がいま一つなことが多く、毎回、西宮俳句協会の方に添削してもらい、紙面に出せる作品になんとか作り上げています。ネタがさくっと出てくる時もあれば、なかなか出てこずに難儀することもありますが、何とか書き続けることができています。

 今月は、西宮市北部の生瀬を取り上げ、新たに生瀬トンネルが開通して国道176号名塩道路の全線4車線化に向けて大きく前進したことを報告するとともに、生瀬がかつての宿場町であったこと、そして今もこのあたりで武庫川に稚鮎が放流されていることなどを紹介しています。

 若鮎や 生瀬トンネル 開通す

 最近では、地域の会合に出向くと、「市長さん、俳句、楽しみにしているわよ!」「うちの地域のこと書いてくれていたね!」と声をかけてくれる市民の方も多くなってきました。もちろんポジティブなものばかりとは限りませんが、概ね、ご理解いただけているのかなと感じています。今後も続けていきたいと思いますが、特にまだ取り上げられていない地域を意識して、西宮の魅力発見につなげていきたいと思います。今後とも「石井市長の『てくて句歳時記』」をどうぞよろしくお願いします!

これまでの作品

令和6年2月(雪解風 きづなつむぎて 復興へ)
令和5年12月(北おろし まちと人とを 育みて)
令和5年11月(朝焼けの 沖からきたる 百合鴎)
令和5年10月(天平の 空からきたか 鬼やんま)
令和5年9月(学文の 坂本ですが 鳥渡る)
令和5年8月(いにしへの あの夏空を 忘れまじ )
令和5年7月(夏空に 塔屋の威風 六角堂 )
令和5年6月(北山の 花木喜ぶ 梅雨の空)
令和5年5月(一望の いちご畑や 鳴尾村)
令和5年4月(浜大根 咲いて鳥待つ 人を待つ)
令和5年3月(先人の 思いをつなぐ 桜かな)
令和5年2月(鳥も木も 頬を緩める 梅の花)
令和4年12月(落葉掃き 我がまち思う 宮っ子ら)
令和4年11月(時超えて 町を見守る 紅葉山)
令和4年10月(芸術の 秋を市民と 半世紀)
令和4年9月(学び舎に 子等の育てし 稲香る)
令和4年8月(ひたむきに 白球を追う 夏の空)
令和4年7月(海猫と 永遠の少年 帰還せり)
令和4年6月(思ひのせ 蘭学のみち 蛍舞ふ)

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