市長コラム 2024年(令和6年)10月持続可能でより多くの市民がスポーツを楽しめる環境のために

今朝は中央体育館で開催される市長杯クォーターテニス大会の開会式でご挨拶から。クォーターテニスは室内で老若男女が楽しめるスポーツとして昭和60年に本市にて誕生したスポーツです。大会に集う皆さんの楽しげで和気藹々とした雰囲気がとても印象的で、こうした大会を支えておられる関係の皆さんに改めて感謝です。

会長さんが、市の体育館利用の際の減免制度を見直す意向らしいので、そのお話も市長からしてください、と触れられたので、せっかくの機会なので私から説明をさせていただきました。

西宮市ではこれまで、市の体育協会に所属する各団体が市民向けの大会を開催する際、その大会の趣旨に沿って、最大全額(クォーターテニス大会は約9割)の減免を行なっています。この度、この減免制度を見直し、基本的に減免はなくし、その代わりに大会の趣旨に沿って、市から一定の補助を出す、という制度に改めさせていただこうとしています。

このことで、利用者負担がある程度増えることは否めません。正直そこは悩ましいところではありましたが、他市の運用と比較すると、本市の減免がかなりの水準であることもあり、ここは財政構造改善の取り組みを進めていることもあることから、他市の水準に見劣りしない程度にはと見直しをさせていただくことを説明しました。

それともう一点、これは人間の性(サガ)と言いますか、利用料が全額ないし相応の減額をされているとなると、余裕をもって会場をおさえたくなるものです。例えば、実際の大会自体はだいたい午後の2時には終わってる時に、でももしかしたら異例に長引くかもしれない、ならば夕方5時まで、もしくはもっと先まで抑えておこう!、と考えるのも、わからないでもありません。私も主催者ならばそうするでしょう。一方で、西宮市の中央体育館は、特に土日は稼働率が9割を超え、スポーツをしたくてもできる場がないとお叱りを受けているのが実情です。私たちとしては、ちょっとここにはご意見あるかもしれませんが、今回の見直しを通じて、例えば平時は午後2時に終わる大会ならば3時までの利用としていただき、その後は平常の他の団体にご利用いただく余地を広げたい、とも考えてこの変更をいたしました。

2027年には、現在新たに着工した新中央体育館の運用が始まります。そこでは、メインアリーナは広さが1.5倍、加えてサブアリーナも加わり、市民スポーツの環境は格段に改善されます。これに加えて今回の運用変更をすることで、より多くの市民の皆さんが、より多くのスポーツに触れ楽しめる環境を作っていきたいと思います。

今日は正直な話、この話をする予定は全くなく、会長がこの話題に触れられた時に、一瞬、びっくりしましたが、考えてみると、直接利用されている方々にこうした話ができる機会がいただけたことは、本当にありがたかったです。今後、財政構造改善の取り組みを進める中で、一面的には市民のご負担が増えるように思えたり、利便性が毀損するようにお感じになるものも出てくることと思います。私としては、そうしたひとつひとつにしっかりと向き合い、対話し、そしてご理解が得られるように最大限の努力をする所存です。市長と直接話したい、という方々にも、可能な限りしっかり対応したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

西宮市長
石井登志郎

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