市長コラム 令和7年(2025年)6月 県市統合病院、2026年7月開院と決定!

西宮市立中央病院と県立西宮病院が統合再編した「県立西宮総合医療センター(仮称)」の開院日が、2026年7月1日と決まり、このほど発表させていただきました。医療の高度化と医師等医療人材の確保のため、全国的にも病院の再編が進む中ですが、本市においては県と市の垣根を乗り越えて協議を重ね、2019年1月に県市での協定締結を経て、ようやく開院日を決定することができました。

 新病院は、国道2号線とJR線の間の津門大塚町に建設中で、阪急電鉄阪神国道駅に隣接する好立地です。診療科目は35科目、主に高度急性期、急性期医療の提供と、救急救命センターとしての役割、そして医療従事者の育成拠点を基本方針に掲げます。主に大阪大学医局から医師を派遣いただくこととなり、阪大医局にとっては、西の砦として力を入れていただけるものと思います。そして、この総合医療センターが開院することで、地域の病院やクリニックとの適切な役割分担の下、西宮市民をはじめとした阪神地域の医療環境がさらに充実していくものと期待しています。

 また、この統合病院の開院に合わせて、同敷地内に、西宮市消防局が救急ワークステーションを設置することとしています。同地に消防局の救急隊が配置されることで、医療機関と連携・協力して救命活動にあたり、救急隊員のスキル向上にも資する施設となる予定で、救命率の向上も期待されるところです。

さてそうした発表をさせていただいたところですが、現地においては、就労継続支援B型事業所の輝き工房さんのご協力によって、建設中の仮囲いに鳥の群れが真ん中でクロスするような形のアートが施されています。それぞれの鳥には、一人一人の方が思いを込めて「私の好きな西宮」をテーマに、西宮市100周年へのコメントやペイントが施されており、心温まるアート作品に仕上がっています。市のキャラクターであるみやたんと、兵庫県のマスコットであるはばタンが揃って新病院の開院をお知らせするデザインでもあり、これからさらに市民の皆さんへの認知が高まっていくものと期待しています。

 開院日が決まったとはいえ、まだまだ対応していかねばならぬことはたくさんあります。開院に向けた準備はもとより、今の中央病院が移転した後の周辺医療環境の維持をはじめ、ひとつひとつの大きな課題に向き合わねばなりません。しっかり開院を迎え、そして様々な課題に堅実に対応できるよう、引き続き兵庫県ともしっかり連携をしながら、この事業を前に進めていけるように取り組んで参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

 2025年6月27日 西宮市長 石井登志郎

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