新しい西宮市では、ひとりひとりが主役。みんなが繋がり、支えあい、ずっと住みたくなる
まちをつくります。子どもも、お年寄りも、いきいきと暮らし続けることに積極的。
まちがスポーツ環境を支援し、お互いが、みんなの健康を支えます。
お年寄りになっても、介護が必要になっても、地域で暮らしていける。
災害に強く、交通安全やエコへの配慮が行き届く、「住みよい安心な街」を
どんどん進化させていきます。最高の魅力に溢れたあこがれの街、西宮を目指します!
3. みんなと暮らす
【未来に希望いっぱいの、住みよい自慢の西宮にします!】
つながり、支え合うことで、西宮はさらに住みやすくできます。もっとたくさんの笑顔を引き出す、まちと仕組みをつくります。
地域雇用の創出、産業政策の推進
西宮は住宅都市と言われますが、仕事があっての生活です。地元に根を張り、雇用を産みだして来た事業者の方々を支えます。食や学び、ITなど西宮らしい起業支援も進めます。
西宮市は、他の同規模自治体と比べてみると、個人住民税の構成比が高く(西宮:43%、尼崎:29%、姫路:28%)、法人住民税や固定資産税の割合が低い構造となっています。将来的な財政基盤を強固にするためには、西宮の産業基盤が維持、強化されることは必須です。そこで、既存の事業者が市内で引き続き事業を営める環境をサポートしていくとともに、新しい産業育成、起業支援も進めたいと思います。
自転車や歩行者が安全なまち
まちづくりアンケートで関心が高かったのが自転車の安全走行対策。ルールの徹底とともに、自転車レーンの導入、スマホながら運転対策なども講じ、歩行者も自転車も安心できる街づくりを進めます。
「すごいスピードで学生が自転車で走ってこわい」「電動自転車のおかげで上り坂を歩いていても後方を注意しないといけないことが多い」等、皆さんの声を通じて、歩行者の方がたくさん不安に思っていらっしゃることがよくわかりました。ルールの徹底だけでなく、安全に走行していくための工夫を重ねることで、安全性は高めていけると思います。他市の先進事例を積極的に参考にしながら、市民の意見も聞きつつ、進めていきたいと思います。
ソフトパワー拡充による防災強化
高い防潮堤などのハード整備や、自衛隊・消防などの備えも大切ですが、いざという時に最も頼りになるのは、身近な人です。地域の人材が防災プロフェッショナルとして活躍してもらえる体制を築きます。
災害対応は、自助、共助、公助によりますが、公助はその手が差し伸べられるには、時間的物理的制約があり、そこだけに頼るわけにはいきません。そこで、各地で共助の力を強くしようとの取り組みがされてきました。例えば、愛媛県松山市では、教職員を対象とした防災士の養成を実施し、学校現場に防災知識を持った教員がいるようにする政策を進めました。私自身も一昨年に防災士の資格を取得しましたが、防災知識があるのとないのとでは、その行動は変わってきます。ハードや公助だけでなく、新しい西宮市では、ソフトパワーの拡充による防災強化を目指します。
人と動物が共生できる西宮市!
人と動物が居心地よく共生できるまちを目指します。健全な犬猫を処分しないで済むよう、不幸な野良猫や捨て犬がなくなるまちにするために、既存の不妊手術助成をさらにパワーアップ。殺処分に頼らない、野良猫ゼロ!、野良犬ゼロ!を進めます。また、ペットの同行避難訓練の実施も検討します。
地球環境を積極的に守るまちへ
新しい西宮市では、積極的に地球環境問題に向き合います。役所での省エネやグリーン化事業の推進、そして市民も巻き込んだ施策、例えばグリーンボンド債の活用や省エネコンテストなどを通じてトップレベルの環境都市を目指します。
グリーンボンド債とは、調達した資金を環境改善効果のある事業に投資することに限定して発行される債権です。具体的には、例えば、西宮市が市内のある土地で太陽光発電もしくは風力発電事業など、自然エネルギー事業を行うとします。その際の事業資金を、市民を中心に募り、そして実際に事業をスタートさせることなどを考えています。例えば最小投資額を1万円とか数千円にすれば、学生でも投資することができます。このように、市民の力をいかしながら、新しい西宮市を、市民と共に積極的に地球環境を守るまちにしたいと思います。
「どうぞベンチ」プロジェクト
市内のちょっとした空間に、一休みできる「どうぞベンチ」の設置を進めます。お散歩中やお出かけ中に一休みする時、また急な体調悪化にも「どうぞベンチ」があれば安心。企業や個人の協賛も募るシステムも考えたいと思います。
公共交通の改善で移動しやすいまちへ
バス路線の拡充など、公共交通の要望はまちづくりアンケートでも多くの声が集まりました。コミュニティバスなど、各地で拡がる新しい取り組みを積極的に取り入れるとともに、レベル2(部分的自動運転)まで実用化が進んでいる自動運転の実験も検討したいと思います。
自動運転は、公道での実験はすでに神戸市北区など各地で行われています。東京オリンピックの選手村では、実際に自動運転の車が導入される前提で進められています。こうした新しい技術に対して、市長が積極的であるかどうかがとても重要です。5年、10年以内には、必ず、日本のどこかで自動運転が実用化されているでしょう。西宮もそのフロントランナーのひとつとなり、移動しやすいまちを実現したいと思います。
高齢者のイキイキ支援 「健康づくり」「ボランティア」
新しい西宮市では、シニアがいきいき過ごすための仕組みを積極的に取り入れます。好評の「いきいき体操」に加え、公園への健康遊具の設置や健康づくりポイント制度の導入、シルバー人材センターなどとの連携によりボランティアマッチングを活発に進めます。
以前訪れた吹田市の千里南公園には、健康遊具が設置されており、近隣にお住いの皆さんが散歩がてら、たくさん利用していてびっくりしました。それこそ、まさに「ひっきりなし」に、せっせと運動しているのです。
また、シニアがそれぞれの強みをいかして、社会に参加する仕組みを、より一層強めていけないかと思っています。例えば会社員時代に培った経理事務や英会話など、マッチングを活発にしていくことで活躍の場が広がらないかと思います。さらに、シニアに新たなスキルを身につけてもらい、地域貢献してもらうこともどんどん広げていきたいと思います!新しい西宮市では、シニアがイキイキと暮らしていける仕組みを、全市で進めて参ります。
「家族と一緒」の、医療・介護
新しい西宮市では、窓口に社会福祉士などの専門家を配置するなど体制を拡充し、医療・介護に向き合うご本人や家族に寄り添える役所を目指します。また、最先端のIT(情報通信技術)も積極的に活用し、家族や医療従事者の負担軽減を図ります。
産前産後ケアの拡充
新しい西宮市では、母体保護を目的とした、産前産後ケアの拡充を図ります。また、他市で進む保健師や助産師による新生児訪問事業を参考として、子どもを産み育てる女性に寄り添う西宮市を目指します。
出産後数週間から一か月程度、母子ともに産後ケア施設で過ごすフィンランド式の産後ケア「ネウボラ」ですが、近年、フィンランド以外の国でもネウボラに似た仕組みが広がっています。出産時に実家のサポートを頼れない人も多く、出産後数日で退院する日本のシステムの中で、十分な産後の指導なども受けられずにいる人もたくさんいます。そこで、「ネウボラ」を参考にした取り組みを始めている地域もあります。
他国には、出産後数週間から一か月程度、母子ともに産後ケア施設で過ごす仕組みが広がっている国もあります。私は以前、台湾の産後ケア施設をたまたま視察することがありました。「護里の家」と呼ばれるものでしたが、そこで新前ママは、体の回復を期するとともに、ママとしてのレクチャーを受けます。わが国でも、いくつかの自治体でこうしたネウボラの考えを取り入れ、補助など行っています。西宮でも、先進的な取り組みを参考に、市民の皆さんの声も聞きながら、進めていきたいと思います。
ニーズに沿った子育て支援、待機児童ゼロ
待機児童対策は待ったなしの問題。他市での取り組みも参考に、あらゆる方策を講じます。また、移動児童館の拡充や、乳幼児医療費助成の所得制限を見直すなど、子育てをしっかり支えます。
上記の子育て支援に加え、子どもの受動喫煙を防ぐための施策についても、検討していきたいと思います。兵庫県は、神奈川県と並ぶ「受動喫煙先進県」で、すでに、受動喫煙の防止についての条例を制定しています。ただし、内容は、学校・病院・飲食店などの公共施設での禁煙・分煙を求めるもの。例えば家庭の中など、私的な空間については自由です。
東京都では、公共施設での禁煙・分煙と別に、罰則のない努力義務として、子どもを受動喫煙から守るよう求める条例が成立しています。必ずしも条例である必要はありませんが、喫煙者の権利と、妊婦や子どもの健康のバランスを考えた政策の検討は必要と思います。
「みんなと暮らす」で掲げた政策を通じて、すべての市民が、希望いっぱいの自慢の西宮市と思えるようなまちにしてゆきます。また、長年の地域懸案である阪急武庫川新駅や国道176号整備等の課題にスピード感を持って取り組み、市民が〝進化〟を感じられる西宮市にします!
受動喫煙防止対策の推進
新しい西宮市では、一歩進んだ受動喫煙防止対策を進めます。吸いたくない人、吸ってはいけない人がたばこの煙を吸わないようにするためには、マナーだけでなく、しっかりしたルールづくりも大切です。全世界的に受動喫煙の防止対策が進む風潮にある中で、西宮市においても受け身でない、積極的な対策を進めます。
今も喫煙のルールにも関わる条例はありますが、一部の歩行喫煙を禁止したりする程度で、特別に厳しいものではありません。一方で、ある駅前では、モクモクとした煙の前を通過しなくては、駅にたどり着けないようなところすらあります。たばこを吸う人とすわない人が、お互い気持ちよく共存できる環境を作るためには、行政がしっかりと指針を示して、必要な政策を講ずる必要があります。特に子どもや妊婦さんを煙から守るような、温かな思いやりが届くような、そんな西宮市にしたいです!