震災から四半世紀 教訓を受け継ぎ未来へ

あの日から4半世紀。阪神・淡路大震災から25年を迎えました。私たち西宮市民にとって、忘れられない1日です。

震災発生時刻の5時46分には満地谷の西宮震災記念碑公園にて、震災で犠牲になられた全ての皆様に鎮魂の祈りをお捧げさせていただきました。その後、ひょうごメモリアルウォークに参加し、あの日のことを思い出しながら、西宮から芦屋市役所まで歩いた後、兵庫県公館で開催された「1.17のつどい-阪神・淡路大震災25年追悼式典-」に、市を代表して参加してまいりました。

秋篠宮皇嗣殿下ご出席のもとで行われた追悼式典に参加する中で、多くの方々の命が奪われ、甚大な被害をもたらしたあの日の記憶が呼び起こされるとともに、改めてその記憶を胸に刻み直す、私にとりましても忘れられない日となりました。

震災の教訓を胸に防災・減災に一層取り組むとともに、あの日の記憶を後世に伝え、力強く生きることが遺された私たちの務めです。

自然災害が多く発生している近年におきましては、いつ何時、大災害に直面してもおかしくない状況にあります。こうした中、少しでも被害を減少させるためには、防災・減災が大切であることは言うまでもありません。

本市におきましても、昨日(1月16日)に「震災を想定した図上訓練」を実施し、私も150名を超える職員や自衛隊、警察の方々とともに、もしもの事態に備え、災害対応の訓練に取り組みました。

また、現在、令和2年度中の完成を目指して市役所第二庁舎(危機管理センター)を建設中であり、今後もより一層、防災・減災の強化に務めてまいります。

一方で、先の震災で救助された方々のうち、その約8割は、地域住民の助け合いによる共助の力で救助されたと言われております。そのことからも、こうした災害時においては、自治体などの公助には限界があることも事実であり、防災・減災で最も重要であるのは、地域の共助の力を高めることにあると言ってもよいでしょう。

したがいまして、市民の皆さまにおかれましては、地域の自主防災会をはじめとした活動などにより、より一層、共助の力の強化に取り組んでいただくようお願いします。

市といたしましても、そのような地域での取り組みを、より一層支援してまいります。

最後になりますが、震災25年の節目を迎え、犠牲者の方々に心から哀悼の意を表しますとともに、改めて震災の記憶・教訓を胸に刻み、より一層の防災・減災の強化に取り組むことを誓い、市政に邁進してまいります。

令和2年1月17日

西宮市長 石井 登志郎

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