大規模接種分ワクチン供給、要求分の9分の1の衝撃

【モデルナ製30万回分の要求が、ファイザー製35,000回に】

 西宮市がモデルナ製ワクチンを活用して集団接種を実施するため準備を進めて参りましたが、その接種に不可欠なワクチン供給の見込みが国から示されています。その内容は、

「モデルナ製ワクチンの供給はできない。その代りにファイザー製ワクチンを追加で供給する。」

ということでした。ワクチンの種類が変わることはさておき、問題はその量です。一言で言えば、要求分の9分の1、約30万回分の要求に対し、35,000回分の量が示されました。

 衝撃です。「モデルナは来る」、と信じていましたが、びっくりしました。そして数がここまで絞られ、言葉が見つかりません。

6月25日に記した私のコラムにおいて、ファイザー製ワクチンの供給につき、第9クール(7/5~7/18配送分)に80箱(93,600回分)を要求したところ、35箱(40,950回分)に絞られた供給見込が示されたこと、そして市としては個別医療機関への影響を最小限にするため、集団接種会場の枠数を15,000枠(30,000回分)減らすこととした旨、報告いたしました。この減少分を埋めるためには、モデルナ製ワクチンを供給してもらうしかない、と考えていましたが、こうした国からの知らせがやってきました。

昨日の今日ですので、市としてお知らせできる内容には限りがありますが、現時点でお伝えできる見込み等について、以下に記します。

【高齢者接種には影響なし、優先接種も順次進めます】

 5月に始まったワクチン接種ですが、個別医療機関のご協力や順調な集団接種の立ち上がりもあり、接種回数は7月末までに概ね27万回を見込んでいます。これは、すでに接種が進んでいる65歳以上の高齢者の方(約122,000人)だけでは必要数の110%、これに60歳までの方と基礎疾患をお持ちの方(身障手帳有無の方どちらも)を加えた方(計約189,000人)の71%を超える接種ができる数となります。これに、西宮市立中央体育館で実施されている県の大規模接種や自衛隊による接種を利用された方もいらっしゃいますので、国基準の優先されるべき方々で希望される方に関しては、7月末までの接種が概ね行き届くことになると考えています。

 この先は、高齢者施設等の従事者や、市独自の優先枠として設定する教職員や保育士等の接種に続けて参ります。そして、ワクチンの供給状況に沿って、59歳以下の方々への接種を進めて行きたいと考えています。

【市のワクチン接種見込みは修正が不可避に】

 一方で、ワクチン供給が大幅に絞られたことにより、市として6月11日にお示しした「新型コロナウイルスワクチン接種 ~現状と今後の進め方~」については、見直しを余儀なくされると考えています。

 同ペーパーでは、①7月末までに65歳以上の80%接種、②9月末までに全市民の65%接種、③10月末までに全市民の80%以上接種、と記しておりました。

 これに関して、①については80%どころかそれ以上の接種が実現することとなりますが、②、③に関しては、市の接種のみでは、現状の供給見込である限り、達成が難しいと思われます。

 全体像の大幅見直しが余儀なくされているため、次の予約開始日、枠数についても再検討が必要な状況です。全体像の見直しと合わせて精査が必要ですので、しばらくお時間をいただきたいと思います。来週には、改訂した「現状と今後の進め方」をお示しし、次の予約に関する情報も、可及的速やかにお示ししたいと考えています。

【職域・大学等での接種の活用もご検討ください!】

河野大臣は6月30日の会見において、モデルナ製ワクチンを職域および大学接種に3300万回分供給すると述べられました。二回接種が基本ですから、概ね1,650万人分、接種対象となる12歳以上の人口1億1000万人の約15%となります。

単純計算で西宮市の接種対象者約43万人の15%とすると、概ね65,000人の方分が職域・大学での接種分として供給されることとなります。市としては個々の市民の方が職域接種を受けることができる可能性があるかどうか、知る手段はございませんが、これだけ多くのワクチンが自治体経由でなく職域・大学での接種へ供給される以上は、そちらで接種ができる可能性がある市民の方は、ぜひとも積極的に職域接種、大学接種をご活用いただきたいと思います。

 また、県の大規模接種会場も9月末までは西宮市立中央体育館で実施しています。市施設を県に提供しての会場ですから、西宮市民の方々は積極的に同会場をご利用いただければと思います。

 こうした市以外での接種を積極的にご活用いただくことで、必要とされる方により早期にワクチン接種が進むと期待しております。市としては引き続き全力を尽くして参ります。市民の皆様におかれましては、何とぞご理解の程、よろしくお願い申し上げます。