市長コラム 令和7年(2025年)8月 被爆80周年 長崎原爆犠牲者慰霊平和記念式典

長崎に原爆が投下されて80年となる本日、平和首長会議の一員として長崎市の平和記念式典に参加し、同じく長崎で開催されている第11回平和首長会議被爆80周年記念総会に参加しました。あいにくの雨での式典ではありましたが、「長崎を最後の被爆地に」との思いが会場に溢れる、参加者の思いがひとつになる式典で、初めての参加でしたが、改めて平和の尊さをかみしめる機会となりました。

前夜には、以前より親交のあった橋本剛さんのご案内により、宗教宗派を超えて開催される原爆殉難者慰霊祭にも参列させていただきました。キリスト教信者の存在感がある長崎らしい枠組みで、神道、仏教各宗派、そしてユダヤやイスラムも参加し、原爆被害者の殉難に思いを馳せながら、皆で祈り、祈りの歌を歌い、慰霊する式典は、この混乱する世界情勢の中にも、まだ希望があることを感じさせてもらうものでした。

西宮市は平和非核都市宣言をしており、市が中心となって原水爆禁止西宮市協議会が継続的に市民への啓発活動を行ってきました。特に今年は、80年目と言う節目にもあたり、平和の尊さを受け継ぐために様々な活動を行っていますが、時を経るほどに原爆被害者や戦争体験者の方々が減っていく中、今後の活動にはより一層の工夫が求められると感じています。式典では、西宮原爆被害者の会の川内会長ともお会いできました。川内さんは2歳の時に、ここ長崎で原爆を体験されました。その時、山を隔てた諏訪神社あたりにいらっしゃったことで、ご自身の難は免れたとのことですが、その後の長崎での復興において、ご家族のご苦労は相当なものであったと思います。こうした方々の思いも踏まえながら、今回の式典や会議などに参加し見聞きしたことを生かして、西宮市の平和行政を進めていきたいと思います。

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