地域の移動を支える行政の役割

地域の交通網を、どう広げ、どう支えるか

地域の暮らしを支えるうえで、「移動できること」は欠かせない前提条件です。

買い物、通院、通学、そして人と人とのつながり。交通は単なるインフラではなく、地域の持続可能性そのものだと私は考えています。

🚍 3月2日、甲陽園地区でコミュニティ交通が本格運行へ

3月2日、甲陽園地区で新たなコミュニティ交通が本格運行を開始しました。

これで西宮市内では3例目となります。

このコミュニティ交通は、行政が一方的に用意したものではありません。

地域の皆さんが「必要だ」と声を上げ、議論を重ね、運営にも関わってくださった結果として実現したものです。まさに「地域がつくる地域の足」です。

🧭 先行事例:生瀬、そして名塩へ

甲陽園に先立ち、本格運行が軌道に乗っているのが、生瀬地区のコミュニティ交通です。

利用実績を積み重ね、地域の生活の中に自然に溶け込みつつあります。

その後、名塩地区でもコミュニティ交通が実現しました。

地形条件や高齢化率など、それぞれの地域が抱える事情は異なりますが、「地域に合った運行形態」を丁寧に設計することで、現実的な移動手段として機能し始めています。

コミュニティ交通は「つくること」よりも、「続けること」が何より重要ですが、これらの事例に共通しているのは、地域住民の継続的な関与があることで、これが事業を成り立たせる大きなポイントとなっています。

🤖 次の時代を見据えて:自動運転バスの実証実験

一方で、既存の延長線だけでは解決できない課題もあります。

運転士不足、将来的な需要構造の変化、財政制約――。

こうした課題に対応するため、西宮市では阪神バスと連携し、甲子園地区において自動運転バスの実証実験にも取り組んでいます。

これはすぐに実用化を約束するものではありませんが、「将来の選択肢を、今から準備しておく」という意味で非常に重要な取り組みです。技術検証だけでなく、市民の受け止めや運行上の課題を把握すること自体が、大きな財産になります。

🚌 南北を結ぶ基幹路線:さくらやまなみバス

また、山口地域と市南部を結ぶ「さくらやまなみバス」は、西宮市の交通網における重要な背骨です。

地域間をつなぐ基幹交通として、通勤・通学・通院など、幅広い目的で利用されてきました。

コミュニティ交通が「点」を支える存在だとすれば、

この路線は「面」をつなぐ役割を担っています。

✨ 交通は、暮らしの選択肢

移動できることは、暮らしの選択肢を広げます。

だからこそ私は、人々の足を確保することは、行政の大きな役割だと考えています。

地域の力を生かしたコミュニティ交通、

未来を見据えた自動運転の挑戦、

そして地域間を支える基幹バス路線。

これらを組み合わせながら、西宮の交通網を、現実的に、そして持続可能な形で育てていきたいと思います。

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