西宮市の財政の現在地について

先日、西宮市の財政について、現在の状況をできるだけ分かりやすくお伝えしたいと思い、ホワイトボードを使った動画を公開しました。財政というテーマはどうしても専門用語が多く、分かりにくく感じられるかもしれません。しかし、市の財政は市民のみなさまの暮らしを支える大切な土台でもあります。そこで今回は、その動画の内容に沿いながら、西宮市の財政の「現在地」について整理してお伝えしたいと思います。

まず出発点です。令和4年度、西宮市の実質単年度収支は42億円を超える赤字となりました。これは直ちに財政危機という状況ではありませんが、このまま同じ構造が続けば、将来的に市政運営の選択肢が狭まる可能性があることを示す重要なサインでもありました。しかし同時に、日常的な支出の割合、いわゆる経常収支は依然として高く、財政運営に大きな余裕があるとは言えず、「楽観できる」状況でもありません。そこで西宮市では、財政構造の改善に向けた取組をスタートさせました。

その後、令和5年度、6年度と財政状況は改善の方向に動き、現在見込んでいる令和7年度決算でも、実質単年度収支は一定の改善傾向となっています。市有地の活用などによる歳入確保、内部事務の見直し、人件費の適正化、事業の整理など、さまざまな取組を積み重ねてきた結果です。こうした改革の効果を含め、私の就任以降で106億円の財政効果を生み出すことができました。

もっとも、ここ数年の改善には、税収の上振れといった外部要因も含まれています。経済状況の影響などによって税収が想定より伸びたことが、財政状況の改善に寄与している面もあります。そのため、「改善しているからもう安心」という状況ではないという点も、しっかりと見ておく必要があります。

西宮市の財政は、借金に大きく依存しているわけではなく、将来世代に過度な負担を残している状況でもありません。一方で、日常的な支出の割合、いわゆる経常収支は依然として高く、財政運営に大きな余裕があるとは言えない状況でもあります。

つまり、西宮市の財政は「危機」という段階ではありませんが、同時に「楽観できる」状況でもありません。言い換えれば、今のうちにしっかりと手を打っていくことが大切な段階にあるということです。

市民サービスを守りながら、将来の世代に過度な負担を残さない持続可能な財政運営を進めていく。そのための改革を、これからも着実に進めていきます。引き続き、市政へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

https://youtu.be/NujJB-xwd-w?si=zyASk_WlLcai3frj

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