接種スピードはワクチン供給次第の状況に

ワクチン接種の状況について R3.6.25

【接種スピードはワクチン供給にかかる状況に】

 ワクチン接種については、個別医療機関での接種数が日に日に伸び、週に20,000回を超えを窺うほどまでとなりました。医師会はじめ個々の病院のご理解、ご協力の賜物と感謝申し上げます。集団接種もいいけれど、出来れば近くの、馴染みのお医者さんで受けたい、という市民の声に、個別医療機関が応えて下さっていることに、心強く思うものです。また、集団接種に関しては、6月20日に浜甲子園体育館での市大規模接種会場、続く21日には県中央体育館での県大規模接種会場もスタートし、一気に接種スピードが上がることが期待されます。

 一方で、国から示されるワクチン供給数が不十分なところもあり、本市においても接種枠を縮小させざるを得ないという状況になっています。市としては7月末からの第9クール(7/5~7/18配送分)において80箱(93,600回分)を要求していたところですが、先週に国から示されたのが35箱(40,950回分)と絞られ、計画を急遽、大きく見直すこととなりました。

 希望量を若干下回ることはあるかもしれないと思ってはおりましたが、半分以下という配分には正直、天を仰ぎました。個別医療機関での接種をメインとする方針の本市において、個別接種のスピードが極端に下がることは避けなくてはなりません。結果として、準備をしていた浜甲子園体育館の大規模接種と、28日から予定していた甲東ホールの枠数を、合計15,000人分(30,000回分)減らすという苦渋の選択をしました。

 また、個別医療機関の方にも、これまではどんどん打っていただくことを国の方針に沿って促して参りましたが、一定のコントロールをせざる得ない状況となりました。個別医療機関に関しては、要求量を調整いただくようにお願いしたところです。また、接種対象者を①65歳以上の高齢者、②身障手帳をお持ちの基礎疾患保持者、③64~60歳の方、④ ②以外の基礎疾患保持者としていただくこととし、優先対象者の順に接種が進むように協力をお願いしたところです。

 ファイザー製ワクチンの供給とは別に、市民の皆さんのへのワクチン接種を一気に加速化するために、利便性の高い駅近の場所に新たに大規模接種会場を開設する準備をしています。しかし、「大規模はモデルナ製で」という国の方針に沿って、ワクチンの供給を国に要求致した途端一昨日にデルナ製ワクチンの申請申し込みを一時中断すると言われ、「まさかモデルナまで」と大変困惑しています。国の現場も混乱しているのか、供給の確約や量の提示は全く示されておりません確約がないからと言って、会場設営や医療従事者など打ち手確保を後回しにできるはずもなく、市としてできるかぎりの準備をするように指示をしているところです。市の準備が進んだけれど、肝心のワクチンが来なかったら、と考えるとめまいがするような思いですが、ここは国を信じて前に進む以外に選択肢はありません。

 国が製薬会社と契約したワクチン総量は、日本人の人口を賄うだけの十分な量があると政府は言っております。接種スピードがこうして上がってきた状態で、その供給スピードがついていかない状況にありますが、市としましては、モノ自体が現状でないわけではなく、この先も来ないわけではないので、需給をしっかり管理しながら、確保できたワクチンを可及的速やかに市民に接種できるように、柔軟に、全力で対応して参りたいと思います。

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