市長コラム2025年(令和7年)9月 地球はひとつ ソロモン諸島と紡がれる縁

現在、南太平洋の島国、ソロモン諸島から万博国際交流プログラムとして、高校生らが西宮市を訪問してくれています。これは、万博開催期間中に、世界各国からさまざまな国を地方自治体がホストとして受け入れ、文化をはじめとした交流を促すもので、国のバックアップによって実現した事業です。

ソロモン諸島とは、環境学習を通じて縁が深まり、私も3年前に同国の首都ホニアラ市があるガダルカナル島を訪ね、環境分野における協力関係構築のための覚書を締結しました。その際、西宮市から寄贈したごみ収集車2台が、西宮市のマークと環境キャラクター「りーくるくん」をつけたままでガダルカナル島を走っている姿に感動しましたが、今回の来訪団に聞いたところ、今も元気に滑走中だそうで、その活躍を嬉しく思いました。

今回の訪日では、西宮市の子どもたちとの交流や、環境行政の視察などをしてもらいますが、ソロモン諸島から来た学生が西宮で刺激を受けるだけでなく、西宮の子どもたちにも、何か感じとってくれる機会になればと思います。ガダルカナル島は、第二次世界大戦の激戦地であり、多くの若き日本兵が命を落とした地でもあります。また、グローバル化する世界において、海洋ゴミや地球温暖化の問題は国境を越えた深刻な課題です。その現実を、西宮の子どもたちが少しでも興味を持つきっかけになってけれたらと考えています。

今回の来訪に際し、西宮市に拠点を置くNGOのLEAFさんには大変ご苦労おかけしておりますのと、来日した彼らを温かく迎えてくれた高木北小学校やライオンズクラブはじめ多くの西宮市民の皆さんに、心からの感謝を申し上げます。また、遠路はるばるやってきてくれたソロモン諸島の皆さんにも感謝申し上げます。このご縁が、素晴らしきこの地球の未来に繋がっていくことを心より願っています!

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