秋は西宮を出て市政の課題を前に進めるために、また西宮市のことをPRするために、活発に動く季節です。
29日には早朝から上京し、市のインフラ整備の実情を国会議員の皆さんや、国土交通省、財務省にしっかりと予算措置をしていただくために、要望活動にまわりました。例年のことではありますが、こうした市の陳情活動の調整に、地元の山田賢司代議士に多大なご協力をいただき、今回は酒井庸行国土交通副大臣はじめ、幹部の方々と面会して参りました。
内容ですが、西宮市においては、長年の懸案である名塩道路の全線開通や名神湾岸連絡線の着実なる早期の実現という道路整備や、二級河川の中では全国随一の流域人口がある武庫川の治水、そして沿岸高潮対策など、大きな課題が山積しており、国や県の力なくして市民の安全は守れないと考えています。加えて、中央運動公園の再整備や阪神西宮駅北再開発、阪急武庫川新駅、地区再開発など震災から30年が過ぎ新たな都市の価値創造につながる投資においても、国の支援は不可欠です。
AIも進化し、予算にもEBPMに沿った科学的配分がなされるべきとの風潮も感じる昨今ではありますが、やはりリアルな対面でないと伝わらない地域現場の実情を伝え、同時に当該地域の熱情を伝える意味でも、こうした陳情活動は相応な意味があると感じます。お時間を取っていただく財務省、国土交通省の方々は、その道のプロです。そうした方々にお時間をいただき、地元の説明をする私の使命は、釈迦に説法してるようなことを避けることを意識して、地元のナマの声、本音、率直な願いを、皮を剥いてお話しするようにしています。そうでもないと、全国から数多押し寄せる陳情の嵐に、何の印象も残せないでしょうし、地域の熱量も伝わらないと考えています。
市民の命と財産を守り、西宮市の価値を更に高めていくために、引き続き私の職責を全力で果たしていきたいと思います。
次にその足で東京から福井市に移り、同市で開催された中核市長会に参加してまいりました。同規模の人口62市からなる中核市長会は、市政の課題の共有や国への意見書の協議、さまざまな他市事例や課題も吸収でき、とても貴重な機会です。
今回は、パネルディスカッションに登壇して市の取り組みを全体に紹介できる機会をいただきました。お題は「スポーツを通じたまちづくり」で、開催市である福井市の西行市長と、同じく北陸から富山市の藤井市長と、あと私が登壇しました。登壇に至った要因は、2021年にスポーツ庁から、スポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰を受けた、甲子園球場周辺の取り組みもあったと思われます。こちらに加えて、アスレチックリエゾン西宮の取り組みや、部活動の地域展開や整備中の新中央運動公園と体育館についても紹介しました。
共に登壇された、福井市、富山市はそれぞれ県都であり、西宮とは置かれた状況も違うことから、それがかえって西宮の特長をお伝えできたようにも思います。
このほか、所属する「子どもの学びの環境充実に向けた取組検討プロジェクト会議」において、この度、西宮市の取り組みが総務省主催のData StaRt Award -第10回地方公共団体における統計データ利活用表彰- で特別賞をいただいた取り組みの「データを活用した不登校対策事業」をメンバー市の市長さんらに紹介する機会をいただきました。それに加えて、国の予算措置が明らかに不十分な課題、障害者自立支援給付に係わる超過負担や、自治体システム統合に伴うクラウド運用における交付金対象の適切な拡大などについても、同じ境遇にある市長さんに、協働して国への働きかけを強めていこうと、説明してまわりました。
私たち基礎自治体は、国の法律のもと、国の予算措置に多大な影響を受けながら、それぞれの実情に応じて日々運営をしています。そうした中で国は様々な施策を進めるための制度設計しているわけですが、その制度に抜け落ちているところや、過度に一部の自治体に負担が偏るようなことはあってはならず、そこを指摘して改善を促すことが私たち基礎自治体の責務であると考えます。そのための心合わせに大切な機会となった、今回の中核市長会でした。
今回、このように動いた課題が、次年度予算に向けてしっかり形になるよう、引き続き取り組んで参りたいと思います!










