本日、西宮市立中央病院の閉院式が執り行われました。
百年以上にわたり、市民の命と健康を守り続けてきた病院。その歴史に一区切りをつける、とても大切な時間でした。
壇上から会場を見渡しながら、病院とは建物ではなく、そこで働く人々の思いと、地域の皆さんから寄せられた信頼によって支えられてきたものなのだと、改めて感じました。
西宮市立中央病院は、大正時代にその歩みを始めて以来、戦争を経験し、高度経済成長を経て、阪神・淡路大震災では地域医療の最前線として力を尽くし、そして新型コロナウイルスという未曽有の危機にも立ち向かってきました。
その時代ごとに、医師、看護師、医療技術職員、事務職員をはじめ、多くの職員の皆さんが市民の命に向き合い続けてくださいました。
心から敬意と感謝を申し上げます。
一方で、医療を取り巻く環境は大きく変化しました。
医療の高度化、医師をはじめとする医療人材の確保、そして持続可能な病院経営。こうした課題は、西宮だけではなく、日本全国の自治体が直面しています。
だからこそ私たちは、「市立病院を残すこと」ではなく、「市民に質の高い医療を提供し続けること」を第一に考え、兵庫県立西宮病院との統合という選択をしました。
ここに至るまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
市立中央病院の将来を巡っては、移転構想が議論され、市政の大きなテーマにもなりました。
さまざまな意見が交わされ、時には立ち止まりながらも、多くの関係者が「西宮の医療をどう守るか」という一点を見つめ続けました。
私が市長に就任した一年目の2019年1月、兵庫県と西宮市は統合に向けた基本合意を結び、新たな一歩を踏み出しました。
その後も、病院で働く職員の皆さんの不安や葛藤、地域医療を支える医師会や民間病院の皆さんとの対話を重ねながら、一つひとつ課題を乗り越えてきました。
今日、閉院という節目を迎えましたが、私は「終わり」というより、「歴史を受け継ぐ日」だと思っています。
7月1日からは、西宮総合医療センターとして新たな歴史が始まります。中央病院で培われた精神と、県立西宮病院が積み重ねてきた伝統が一つになり、西宮、そして阪神地域の医療を支える新たな拠点となります。
百年の歴史は決して途切れるのではありません。その歴史は、新しい病院へと確かに受け継がれていきます。今日の閉院式で、長年病院を支えてこられた方々の表情を見ながら、そのことを強く感じました。
百年以上にわたり、西宮市立中央病院を支えてくださったすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。そして、これまで市立中央病院を愛してくれた市民の皆様にも、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました!
病院事業管理者、院長、看護部長、事務局長と一区切りとなる一枚を撮りました。本当にお疲れ様でした!









