成人式でのメッセージ

本日、鳴尾浜の県立総合体育館において、西宮市主催の「平成31年成人式(二十歳を祝うつどい)」が開催され、私から新成人の皆さんに、次のような趣旨の挨拶を致しました。

成人式を迎えられた皆さん、おめでとうございます! この機会に、私から皆さんに、3つのことをお話しさせてもらいたいと思います。

1つ目は、この社会は誰一人として一人では生きていないということ、そして、だからこそ皆さんには、社会の一員として、出来ることをできる範囲でよいので行なってもらいたい、ということです。そこで鍵となる言葉が、シチズンシップという言葉です。シチズンシップとは、責任ある一人の人間として、それぞれの社会における役割を果たす、と理解できます。何も難しく考える必要はありません。日々の生活の中でも、仕事を通じてでも、社会に対して小さなことであっても、役割を果たすことは、素晴らしいことです。家の前を毎日綺麗に掃除をすることであったり、夏祭りに参加してみるなど、ほんの一歩でも踏み出して行動してみて下さい。皆さんがシチズンシップを意識していくことが、素晴らしいまち、社会づくりへと繋がっていくことでしょう。

2つ目が、両親、そしておじいちゃんおばあちゃん、さらにはご先祖を大切にしてもらいたい、ということです。皆さんがこうしてこの世に生を受けたこと、そのことは、まさに奇跡的なことです。この世の中で、お父さんとお母さんが出会い、そして皆さんが生まれた。そしてここにこうして成人式を迎えた。皆さんが産まれた時、お母さんは文字通り身体を張り、その後も赤ちゃんの時には、何をもかなぐり捨てて、皆さんを育ててきたことでしょう。いつになっても、皆さんのお父さん、お母さんは、皆さんの味方であり続けることでしょう。一方で、これから社会に羽ばたく皆さんは、その愛情を、恋人に注ぐようになり、仕事に没頭することになるかもしれません。それは自然なことですし、誰にも起きる事ですから、結構なことかもしれませんが、しかし、親がいてこそ皆さんがいる、自分の今があると言うことを決して忘れないで欲しいと思います。さらに、これから月日が経つと、今は元気な皆さんのお父さんやお母さんも、いつかは老いていくわけです。すると、親を追い越して行く日が必ずやって来ます。今は元気で何の心配もいらない親も、いつかは追い越して行く、その親がいたからこそ、今の自分がある、そのことを忘れずに、親を大切に、ご先祖を大切にして下さい。

最後の3つ目は、挑戦することを恐れずに、挑んでもらいたい、ということです。私の大好きな歌で、中島みゆきさんの「ファイト!」という歌の一説に、「ファイト!、闘う君の歌を、闘わない奴らが笑う~だろう🎵」という一節があります。何かトライしている人を見て、何であんな無駄なことやっているんだろうね、とか、無理に決まっているじゃない、とか、色んなことを言われるんじゃないかと、気になってしまうこともありますよね。また、失敗したらどうしよう、挫折したら格好悪いとか、そんな思いも過ぎるかもしれません。人生には、悲しいこと、悔しいこと、苦しいこと、確かにたくさんあるでしょう。一人で泣きたい夜もあるだろう、塞ぎ込んでいたい日もあるでしょう、そんな日は、一人で布団をかぶって枕を濡らしたっていい。私もそんな日は、いくらでもありました。

でも、明けない夜はない、春の来ない冬はない、挑戦することで、人生は彩られていくはずです。人生は素晴らしい! その人生をより素晴らしいものにできるかは、皆さん自身にかかっているのです!

以上、シチズンシップを意識し、親を大切にしながら、挑戦し続ける人生を皆さんが歩み、素晴らしい人生を切り拓いていくことを心から願い、私からの皆さんに対するお祝いの言葉と致します。

成人式、おめでとうございます!

西宮市長 石井登志郎

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