いよいよ新しい年が明け、市役所も動き始めました。今年の干支は「癸卯(みずのと・う)」、含意は「厳冬が去り、春の兆しが訪れる」ということです。昨年の「壬寅」が新しく立ち上がる一年であり、それを受けての癸卯の一年、ということになります。
60年で一回りする干支ですが、60年前の世界は一体どんな出来事があったのか、確認してみました。その中で一番目を引いたのが、アメリカにおいてマーチー・ルーサー・キング牧師らが率いるワシントン大行進があり、そこで歴史的な「 I have a dream.」の演説が行われた年でありました。長年の奴隷政策とその矛盾に社会のエネルギーが爆発して大きな転換点となったのが、1963年であったわけです。
さてそれでは、60年前の西宮市はどうだったでしょうか。こちらも、大きな節目を迎えています。1963年の西宮市は、前年までの日石コンビナート誘致運動に決着がつき、新たな市長が就任、11月に文教住宅都市宣言を行っています。言うまでもなく、この文教住宅都市宣言は今も西宮市のアイデンティティとして光り輝いており、西宮市が住みよい街として評価される上で、大きな羅針盤としての役割を果たしてきたと言えます。
この大きな節目から、干支が一周したのが2023年ということになります。文教住宅都市宣言から60年、それに加えて、平和非核都市宣言から40年、環境学習都市宣言から20年という大きな節目に当たり、今年の西宮市が、後世から見て一つのよき節目であったと評価されるように、全力で市政運営に当たって参りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
西宮市長
石井登志郎
※新年の仕事始め式にて