2月5日、私の新春政経セミナーを開催させていただきました。コロナ禍も完全に収まりきっていない状況ということもあり、講演のみとしましたが、会場いっぱいの多くの方々にご参加いただくことができました!
講演には、私と同じ慶應義塾大学SFC出身の真鍋雅史教授(大阪大学大学院医学研究科&嘉悦大学経営経済学部)に、昨今の経済情勢について解説ののち、自治体戦略にも提案をいただきました。一言で言うと、地方における長引く投資の落ち込みが東京一極集中を生んでいる、これからの自治体は、いかに民間投資を呼び込むマネジメントができるかが重要という内容でした(相当端折ってますが)。
確かに、市政運営をしていると、どれだけ市が公共投資を行うか、市が直接どれだけ負担するかということに目が行ってしまいますが、民間投資を呼び込んでいるか、という視点で考えると、事業の見え方も変わってきます。ということで、真鍋教授の講演を踏まえ、私からの市政報告は、市政運営においていかに民間投資を意識しているか、今後の展開や見込みも含めてお話をしました。
特に私が重視しているのが、西宮市の人口社会増を維持し続けることです。日本の人口は、今急激な多死化、少子化が進んでおり、西宮市でも例外ではありません。一方で、関西圏の課題は、東京一極集中などによる人口流出も懸念されており、兵庫県全体ではここ10年以上、流出増が続いています。西宮市においては、流出よりも流入が多い状態が続いていますが、気を抜くと西宮市までも社会減になりかねません。そのためにも、民間投資を呼び込めるような仕掛け、取り組みが必要と考えており、それがこれから2030年に向けて次々と計画が進んでいる状況です。
インフレ、資材高、労働力不足など不安要素はありますが、西宮市においては市債残高が阪神淡路大震災前のレベルにやっと戻ってきたところであり、これからは攻めのまちづくりをしていく時だと考えています。難しいかじ取りではありますが、私の話を聞いていただいた皆さんからは、大きな期待の声も寄せていただきました。(参考までに当日のレジュメを添付しておきます)
多数の皆さんから、引き続きしっかり頑張るように激励いただきました。そのご厚情に報いるべく、全ての西宮市民のためにも引き続き奮闘してまいります。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
(当日レジュメ抜粋版)
市政バージョンアップに向けた取り組み状況
~未来につながるまちづくり を中心に~
西宮市の人口推移 人口推計から見えること
⇒ 社会増を維持することを目標に(もちろん少子化対策も)
未来につながるまちづくり ~民間投資の呼び込みに注目して~
1.JR西宮駅南西地区卸売市場再開発
2.県市統合病院と各跡地開発
3.阪神西宮駅北側再開発 新図書館計画
4.中央運動公園 PFIによる再整備
5.阪急武庫川新駅(仮称)設置決定、周辺整備へ
6.「教育環境保全のための開発抑制」を緩和
7.国道176号(名塩道路)令和8年春に生瀬工区開通、全面開通も目指す
8.名神湾岸連絡線 影響と効果
9.ベイエリア再編 本格着手 西宮浜、甲子園浜、鳴尾浜 +α
10.子育て、共働き支援のさらなる充実
全体まとめ より魅力ある西宮を実現するために、ここからが正念場
以上