市長コラム 令和5年(2023年)9月 みんなで守る西宮の森

 このほど、生活協同組合コープこうべ(神戸市)による「コープの森・社家郷山(しゃけごうやま)」の取り組みが、西宮市内で初となる「全国育樹活動コンクール林野庁長官賞」を受賞されました。

 この森は、生活協同組合コープこうべが、平成20年5月に、兵庫県、(公社)兵庫県緑化推進協会及び西宮市の4者で締結した「企業の森づくり活動への取り組みに関する協定」に基づき、西宮市越水字社家郷山の里山林(2.5ha)を「コープの森・社家郷山」と名付け、里山林整備や生物多様性の保全、育樹活動に取り組んでおられるものです。

 今回の受賞は、環境学習都市にしのみやにとって大変名誉なことであり、喜ばしいことと思います。

 市内での同様の取り組みはほかに、西宮市東山台の住宅地に隣接する里山林(約14ha)「ナシオン創造の森」などがあり、地域のボランティアの方々が育樹活動等に取り組んでおられます。

 市としましては、こういった活動のサポートをはじめ、自然環境保全に関する取り組みに力を入れており、今年は環境学習都市宣言20周年の節目の年を迎えることから、これを記念して、概ね10年周期で実施してきました市民参加型の自然調査、「ウォッチング!西宮の自然」を実施しています。

 一方、本市では、一部に森林環境譲与税を活用しながら、市内の森林状況調査、住宅隣接地の危険木調査・伐採など、里山林整備を進めています。

 身近な自然環境である森は、特に子どもたちにとって貴重な環境学習の場であるとともに、水源のかん養、災害の防止、生物多様性の保全、地球温暖化防止等の多面的な機能を発揮しており、市民が安全で安心して暮らせる社会の実現に重要な役割を果たしている大切な存在です。

 今後も市民のみなさんと共に、西宮の森を守ってまいります!

写真: 兵庫県で希少種とされるヒメヘビイチゴと、里山保全に取り組む市民の皆さん

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