市長コラム 2026年(令和8年)3月 市民・大学共創プラザとともに、シチズンシップあふれるまちづくりを進めていきましょう!

――市民・大学共創プラザが開設!

今年1月、西宮市に「市民・大学共創プラザ」が開設されました。

このプラザは、市民、学生、大学、地域団体、企業など多様な主体が出会い、対話を通じて新たなつながりや行動を生み出していくための“共創の拠点”です。行政が前に出すぎるのではなく、人と人、思いと活動をつなぐ場として位置づけています。

市民交流センターと大学交流センターを再編し、新たにスタートした施設です。

これまで西宮市には、

・大学・学生との連携を担ってきた「大学交流センター(大学交流協議会)」

・市民活動やNPOを支援してきた「市民交流センター」

という二つの拠点がありました。

どちらも、設立当初は時代背景に沿った大切な意義があり、多くの実績を積み重ねてきました。文教住宅都市・西宮の基盤づくり、市民活動の土台づくりを担ってきたと言ってよいと思います。

一方で、時代の変化とともに、いくつかの課題も見えてきました。

大学交流の分野では、単位共通講座などへの大学生自身の参加が減少する一方で、学生がキャンパスの外に学びの場を求めるニーズが広がってきました。

市民交流センターでは、市民活動支援が結果としてNPO法人中心となり、他の法人格を持つ団体や、小さな活動や個人の思いを十分に受け止めきれていなかったのではないか、という問題意識もありました。

そして何より、私自身が強く感じていたのは、

本来もっとつながるべきだった大学(学生)と、市民・NPOが、行政の縦割りの中で、十分につながれていなかったのではないかという点です。属人的なつながりがあればよいのですが、一方で、何らかのパイプがないために活動の機会を得られずにいる方々もいるのではないか。そこを支えるのが市の役割ではないかと、改めて強く感じるようになりました。

昨今は、多様な価値観が共存する時代です。あらゆる価値観を市が網羅的に支えることを志向するよりも、人と人、思いと活動をつなぐ「マッチング」に徹することこそ、今の時代の行政の役割ではないか。こう考え、今回の再編を導く決断をいたしました。

「共創プラザ」は、完成形を決めない場所

市民・大学共創プラザは、特定の分野やテーマを掲げた施設ではありません。

新しい製品を生み出す場所でも、行政施策を一方的に進める拠点でもありません。

市民、学生、大学、NPO、地域団体、企業など、

さまざまな主体が、それぞれの思いや課題を持ち寄り、対話し、つながる場です。

実際、開設から間もない中でも、

・地域活動に参加したいという市民の相談

・地域団体から「学生とつながりたい」という相談

・NPO等の団体運営に関する相談

などが寄せられ、学生と地域団体がマッチングし、事業がうまく進んだ例も生まれています。

誰かの「やってみたい」を、確実に一歩前に進める。

それこそが、このプラザの役割だと考えています。

情報と人をつなぐために

西宮市には、地域活動や福祉、ボランティア情報などを集約した「にしまーれ」という検索サイトもあります。

こうした情報基盤と共創プラザでの相談・対話を組み合わせることで、地域の中にすでにある活動や人材が、より生きた形でつながっていくことを期待しています。

市民の力が、まちを動かす

市民・大学共創プラザは、行政が主役になる施設ではありません。

主役は、市民一人ひとり、そして学生や地域で活動する皆さんです。

行政は、市民・地域コミュニティ・学生をしっかり支える。

その姿勢で、市民の地域活動がさらに活性化し、西宮のまちがより豊かになっていくことを、私は心から期待しています。

ぜひ、「何かやってみたい」「誰かとつながりたい」と思ったときには、共創プラザの活用を検討してください。そして、この市民・大学共創プラザを一緒に育てていきましょう。

西宮市が、市民と学生が一体となり、シチズンシップあふれるまちづくりへの歩みをさらに前に進めていけるよう、しっかりと取り組んでまいります。

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