市長コラム 令和元年(2019年)6月 防災の備え 今一度確認を

日毎に春から夏を思わせるような陽射しが強まって来ました。各地で田植えも行われ、賑やかしく感じます。また、山口町の有馬川など市内各所でホタルも姿を現し、季節の移ろいを色々な形で感じることができ、西宮の良さを思う日々です。
一方で、これからのシーズンは災害が起こりやすいシーズンとも言えます。梅雨及び台風シーズンを控え、夏の間はより心を引き締めて、災害への備えをしておきたいものです。
市役所としては、五月下旬に市内全戸へ新しい防災マップを配布し、市民の皆さんに防災への備えを呼びかけているところです。今回のマップの特徴は、想定される災害ごとに避難所の開設基準を掲載したところです。是非ともこのマップを手にしながら、ご家族やご近所、自治会等で災害時の想定を話し合ってもらいたいと思います。
つまり、警報、と一言で言っても、その警報には土砂災害や高潮や洪水などいくつかの種別があり、お住いの地域によっては、心配すべきものと、あまり心配しないでよいものが明らかに分かれることがあるからです。例えば、土砂災害の警報は、苦楽園地区や塩瀬地区は対象となりますが、鳴尾地区や香櫨園地区は、その対象となり得ません。逆に、高潮の警報は、苦楽園地区や塩瀬地区は対象外ですが、鳴尾地区や香櫨園地区は、まさしく対象地区そのものです。
災害時に準備すべき物も、それぞれのご家庭やお身体の状態によっても変わってくるでしょう。普段から、防災グッズをひとまとめにしておくことで、もしもの時の対策が随分と変わってきます。ぜひともこの機会に、防災への備えを再確認いただきたいと思います。
市役所としても、昨年の様々な教訓をいかして、より頼りになる体制を目指して改善すべき点を改善して参りました。ただ、やはり、どこまで行っても、それぞれの市民が自分を守る自助が一番大切で、次に近隣や地域での助け合いである共助が強いほどよいことは言うまでもありません。是非とも地域での取り組みをお願いします。
その上で、災害の備えとして重要なのが、的確な情報を得る、という事です。市役所としては、関係する諸機関と連携し、市民の皆さんに必要な情報を届けるよう努めています。ホームページや防災ネットのメール、ラジオ、テレビ、防災スピーカーなど多重の体制をひいていますが、こちらも平時から情報を受けられる準備をお願いするところです。
備えあれば憂いなし、というように、最大の減災防災対策は、平時の備えです。安心安全のためにも、重ねて防災への備えをお願い申し上げます。
令和元年6月1日

西宮市長 石井登志郎

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