本日、第一回の「西宮市幼児教育・保育ビジョン(仮称)策定ワーキングチーム」を開催しました。
この10月から幼児教育無償化がスタートしたところですが、お金の話も大切ですけども、幼児教育の内容こそが本質的にはもっと大切なことです。国においては、保育所や幼稚園に対する指針・要領があり、また本市においては、子育てにおける基本理念や教育大綱などはあるものの、西宮らしさを醸し出した市としての幼児教育・保育ビジョンはございません。昨今の待機児童問題への対応として、新たな保育所等の整備を進める量の拡大とあわせ、幼児教育・保育で大切なことは何かということも改めて確認していきたいと考えております。また、昨今の核家族化の進展、地域社会の希薄化を背景として、子育てに対する助言、支援や協力が困難となり、家庭の教育力が低下したとの指摘もされるところです。
こうした中で、今回、「西宮市幼児教育・保育ビジョン(仮)」の策定を通じて、「西宮市において育てたい子ども像」や、「幼児教育・保育のポイント」、「西宮市として取り組むこと」等をとりまとめ、保育者だけでなく家庭での教育の参考となるものを示したいと考えています。さらに、私としては子どもの育ちに対して、地域社会の関わりの大切さも盛り込みたいと考えています。
初回の今日は、私も最初から最後まで参加し、ビジョン策定に向けた考えを披歴させていただきました。今後、ワーキングチームのメンバーとして参画いただいた学識者や公私立幼稚園、保育園関係者の方々に加え、幼稚園教諭や保育士の方々、保護者の方々、そして広く市民の方々のご意見を重ね合わせながら、ビジョンの策定に向けて進んでいきたいと思います。
世界中の教育に強い影響を与えているスイスの教育家・ペスタロッチによれば、すべての子どもには、生まれながらにして「真」への認識、「美」への感性、「善」の力があるとしています。私たちが目指すべきは、こうしたすべての子どもに備わっているであろう真善美の感覚を、愛情をもって育み導いていくことではないかと思います。今後、西宮市としてどうあるべきか、それを示せるビジョンにしたいと思います!