昨日、市役所におよそ20名の高校生が集まってくれ、彼らが考え、まとめてくれた市政への提案報告会が開催されました。これは、数人の高校生らの発案から生まれた取り組みで、市も協力して募集をかけたところ、たくさんの高校生らが手を挙げてくれ、「Youth委員会」として一年にわたり活動してくれたものです。
今回の取り組みは、私が指示して始まったものではありません。ある日とある職員が、「こういう取り組みをしたい高校生がおりまして、、、」と言ってきたところからスタートしています。その仕込まれてなさ度が、私にとってはとても嬉しく、またそれを受け止めようとした職員の気持ちも、とても嬉しく感じたものです。そして、呼びかけに応じて、多くの高校生らが参加してくれたのも、とても嬉しいことでした。私にとっては、まるで渡りに船が来たかのように、Youth委員会の話は前へ前へと進んでいきました。
彼らは四班に分かれ、不登校対策、子ども食堂、環境問題、市民祭りについて、勉強し、実際に現場にも出向き、議論し、プレゼン資料をまとめ、そして提案してくれました。まさにアクティブラーニングそのものでありますが、それは彼らの学びという以上に、我々大人にとっても、気づかない視点を教えてもらい、若い彼らの思いに触れることができたことは、とても有意義なことでした。さらには、高校生自身が、主権者として市政に関心を持ち携わることが日常化していく、そんなきっかけにもなったと実感しました。私がめざす、「シチズンシップの醸成」そのものであり、今回はこういう形で実現をして、本当に沁み入るものがありました。
今後は、まず今回の提案を市として受け止め、できることはやる、出来ないこと、もしくは提案とは異なるけども別手段で対応することなどもありうるでしょうから、いずれにせよ提案への答えを私たちとして用意していきたいと考えています。それともっと大切なことは、こうして思いをもって立ち上げてくれた彼らの行動を、さらに継続させ、より多くの高校生に広げていくことだと思います。
若い世代の声が届く西宮市への取り組みを、今後より意識して進めていきたいと思います。Youth委員会のみなさん、お疲れ様でした!