高い防潮堤などのハード整備や、自衛隊・消防などの備えも大切ですが、いざという時に最も頼りになるのは、身近な人です。地域の人材が防災プロフェッショナルとして活躍してもらえる体制を築きます。
災害対応は、自助、共助、公助によりますが、公助はその手が差し伸べられるには、時間的物理的制約があり、そこだけに頼るわけにはいきません。そこで、各地で共助の力を強くしようとの取り組みがされてきました。例えば、愛媛県松山市では、教職員を対象とした防災士の養成を実施し、学校現場に防災知識を持った教員がいるようにする政策を進めました。私自身も一昨年に防災士の資格を取得しましたが、防災知識があるのとないのとでは、その行動は変わってきます。ハードや公助だけでなく、新しい西宮市では、ソフトパワーの拡充による防災強化を目指します。