市長コラム 令和3年(2021年)5月 国道176号(名塩道路)生瀬工区 令和8年春開通へ

 先月27日、嬉しいニュースが国土交通省から届けられました。西宮市北部における最大課題のひとつ、国道176号(名塩道路)の拡幅工事のうち、生瀬工区の開通予定が「令和8年春」と正式に発表されたのです! 

 国道176号は、宝塚から生瀬、名塩、そして山口町へつながる唯一の生命線である道路であり、その先の三田や篠山へ抜けていくためにも、必ず通ることとなる道です。
新たに開通予定時期が公表された生瀬工区には、異常気象時通行規制区間があり、毎年のように通行止めが発生しています。私が市長に就任した平成30年の7月には、西日本で大きな被害をもたらした豪雨があり、その際には24時間にわたり国道の通行ができず、多くの市民が生瀬、名塩へ帰れずに足止めを余儀なくされる、ということもありました。生瀬工区が開通すれば、このような事態は回避され、市民生活の安全性は飛躍的に向上することとなります。

 現在工事中の生瀬工区は、武庫川の上に橋梁を設けて道路を拡幅したり、堅い岩をくり抜いてトンネルを新設したりと、難工事が折り重なっています。さらに、川の橋梁部分の工事は渇水期にしかできないこともあり、工事の難しさと季節的要因とで、完成にどれだけ年月がかかるのか、気をもみ続けてきました。年に数度、財務省や国土交通省への陳情に参りますが、その際、国土交通省の幹部から、「名塩道路の拡幅工事は、日本中の中でも指折りの難工事です。道路に携わる者ならみんなあそこの難しさは知っていますよ。」と毎回声をかけていただくほど、技術的にも難易度の高いところであるようです。

 これだけの難事業を前に進められることとなったのは、地元国会議員の方々の力に他なりません。特に、西宮市北部を地盤とするのが現職の国土交通大臣である赤羽一嘉代議士であるということは、とても力強いことです。また、西宮市を地盤とする山田賢司代議士は、西宮市北部がご自分の選挙区から外れた後も、国へ陳情に行く際に同行いただき、麻生太郎財務大臣との面談もセットいただくなど、大変なご尽力をいただきました。改めて、両代議士に心より感謝申し上げます。もちろん、この実現にあたっては、地元の皆さんの熱き思いと、それを受け止めていただいた国土交通省、とりわけ近畿地方整備局そして兵庫国道事務所のご尽力なくして語れません。こうした皆様にも厚く感謝申し上げます!

 大変心強く、ありがたいこの度の決定ではありますが、西宮市としてはさらにもう一歩、前に進みたいと思っています。それは、名塩道路の全線開通も同時期に目指したい、ということです。
 名塩道路の事業区間は全体で10.6kmであり、残る未整備区間は、今回令和8年春に開通と発表された生瀬工区(2.2 km)と山口町につながる東久保工区(2.1km)だけになっており、東久保工区については、現在、土地の買収を進めながら工事を行っているところです。

 この東久保工区もあわせて令和8年春に、令和7年度中に、いや、予定が早まる可能性も含めて一日でも早く、名塩道路全線開通となるように、今後も地域の方々や国会議員の方々と力を合わせて、実現に向けて頑張りたいと思います。そして、自然豊かで温かな人のつながりがあり住みやすい西宮市北部が、さらに発展していくために、力を尽くしていきたいと思います!
西宮市長 石井登志郎